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私の不動産独立ストーリー

子供が産まれて独立を決意、弟と創業|宮本 逸樹さん

2023年3月28日

全日本不動産協会 大阪府本部 大阪南支部
株式会社アール・ホーム 代表取締役
宮本 逸樹さん

プー太郎時代、母の紹介で不動産の世界へ

私は今49歳で、不動産の仕事をはじめたのが20歳の頃なので、かれこれ約30年も不動産の仕事をしています。20歳の頃はプー太郎みたいな状態で(笑)さすがに働かないといけないなと思っていたら、当時、母が保険外交員をしていたんですが「お客さんの会社が営業を募集している」「給料で20万円払ってくれる」と言われまして「20万円ももらえるのか!」と、そんなノリで就職したんですよね(笑)

いざ就職してみるとかなりの営業会社でしたね。毎日罵声が飛び交うような(笑)結果も出ないし辛いんですが、母の紹介ということもあり辞めづらいし、もう毎日ノルマとトントンにするのがやっとという状態でした。それでも5年は勤めまして退職しました。

辞められなかった理由にはもう1つありまして。21歳で結婚して24歳で子供が産まれたんですよね。ただ、辛かった反面、子供が産まれた時に「独立したい」と初めて思いまして、ここから独立に向けて頭が切り替わっていった感じでした。

転職先に弟を入社させ、兄弟揃って不動産の道へ

最初の会社を退職した後、建て売りの会社に転職しました。まぁそこも「給料30万払う」と言われたのにつられたというのもあるのですが(笑)一方で独立するには、売買は覚えておきたいなと思っていましたので、修行の意味もありました。とはいえ、そこでもなかなか売れなくて、半年後に1件やっと売れて、その後は大体2ヶ月に1件くらいのペースで販売できるようになりましたね。

成績はある程度残せるようになった一方で、毎日深夜まで仕事する環境が辛かったんですよね。ちょうどその頃に、取引先で物件の元付けをしている会社の社長から「うちに来ないか」と誘って頂きまして。その社長に「将来、独立するつもりだ」と伝えたところ「その方がいいよ」と言ってもらえまして、転職することにしました。

そこの会社は、不動産に関係するならどんな事業でもして良い、というノリの会社だったので、色々勉強させてもらいましたね。実は、この転職先に弟を紹介して入社させたんです。ちょうど社長も、もう1人営業マンほしいと言っていましたから。

3兄弟の次男、私は長男なんですが、この次男が元々現場で職人として働いていて、人当たりもよくて話すのがうまかったので、向いているだろうと。本人も職人を続けていくのは体力的にも大変だと考えていたようです。それで賃貸営業を弟に勉強させました。

そうこうして2年経ち、31歳の時に社長に「そろそろ独立したいです」と話しました。ちょうどその頃、弟と社長の反りが合わなくなって、僕が板挟みのような状態にもなっていたし、弟も職人に戻ろうかなと言い出したりしていたので、じゃあ一年発起、弟と2人でやろうかと独立したという流れでした。

居酒屋で顔見知りになった社長に300万円を借りる

晴れて独立したわけですけど、弟も結婚したばっかりだし僕も弟もお金がない、供託金を納めないと不動産の営業できないし、どうしようかということで、知り合いにお金を借りることにしました。ちょうどその時に、よく行く居酒屋で顔見知りになった社長がいまして、その社長が「困ったことがあったら言いに来い!」と酒の席で言ってくれていたので、それを真に受けまして「お金貸してください」とお願いに行きました(笑)

その社長もさすがにびっくりしていましたけど(笑)僕のことを信用してくれまして、居酒屋でしか会ったことないのにすごいですよね、それで300万円を貸して頂きました。それに加えて、三男が飲食店で上手くいっていたので、お金貸してと(笑)200万借りまして、それで全日に加盟して事業が動き出しました。

それで、2ヶ月目に堺東に不動産屋をオープンしました。お金がなかったので、一生懸命営業しましたね。戦略としては、オープンしたお店の周りにある大手の不動産屋さんに断られたお客さんをターゲットにしてどんどん営業しました。

弟とは、借入を返済して残ったお金を折半ということにしていたので、最初はお金が本当になかったですね。一度、年末に給料が5万しかとれなかったことがあって、そのまま家に帰るとアレだなと思って、家の前にあった消費者金融で20万借りて家に持って帰ったこともありました。今思い出せば笑い話ですけどね。

そんなこともありつつ、独立して約20年が経ちまして、今は賃貸の管理に軸足をシフトしながら、修繕工事、空き家再生などをおこなっています。やっぱり兄弟なんで、喧嘩もしますが、次の日にはお互い忘れるという暗黙のルールで結局今までやってきました。弟も「友達だったら辞めていたかもしれない。兄弟で独立してよかった」と言ってくれていますよ。

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