全日本不動産協会 大阪府本部 北支部
株式会社ムーブメント 代表取締役
谷口 淳一さん
自分の収入では家も買えないと知った若手時代
私は結果的に、父が経営していた不動産屋を継ぐ形で独立することになるのですが、正直なところ20歳を過ぎる頃まで、父がどんな仕事をしているのかあまり興味がありませんでした(笑)そのため、何をしているのかもほとんど知らなくて、もちろん不動産についての知識も一切ありませんでした。
学校を卒業して最初に働いた会社は機械工具の専門商社で、営業マンになりました。学生の頃から「自分は内勤に向いていないな、営業向きだな」という自覚がありました。実際、営業マンになって本当に楽しかったんですよね。
転機は結婚でした。23〜24歳の頃ですかね、「結婚もしたし家を買いたい」と思って不動産屋に行ったところ、自分の収入が低すぎて、当時賃貸で住んでいた部屋と同じグレードの家は住宅ローンも通らず、とてもじゃないけど買えないと。そこで現実を知ったんですよね。
父が経営する不動産屋に入社する
それで父に相談をしたところ「早めに転職してはどうか」と。当時、引き抜きの話とかもたくさんもらっていたのですが「業界を変えないと収入も上がらないかもな」とも考えていまして。それで父から「うちに来い」と言われたことで、21年前、25歳のときに父が経営する不動産会社に入社することになりました。
最初に申し上げた通り、不動産に興味がなかったので入社してからは右も左もわからないので大変でしたね。「何坪」の「坪」の意味すら分からなかったですから(笑)それで宅建の勉強もその頃に始めたんですよね。

父の会社に入社する=会社を継ぐために入社した、と思われがちなんですが、本当に全く継ぐことは考えていなかったんですよ。結局13年前に代表になりましたが、その直前まで役職もなく、営業マンとして数字だけを追いかけていましたから。営業が好きだったんですよね。
父の会社を継いだ理由
じゃあなぜ父の後を継いで代表になったかというと、父と会社の経営方針については考え方が少し異なっていたこともあって、方針について意見が少し対立することがたまにありました。それでその話をしている時に、父が言った「継いだらどうや?」の一言で継ぐことになったんですよね。本当ですよ(笑)むしろそれまでは父と得意分野や方針も少し違うし、退職して独立することを考えた時期もあったくらいです。
それで自分が経営するようになったわけですが、経理とか管理とか、それまでやっていなかったことも増えましたけど、それはそれで楽しかったですね。私に代替わりしてからは事業転換をしまして、それまで売買と管理がメインだったところを店舗物件等の事業用仲介をベースに切り替えました。
実は学生の頃に「不動産の営業は良さそうだな」と思って調べたことがあるんです。でも「資格をとらないといけない」と書いてあって、それを見て「うわ無理や」とすぐ選択肢から外したんですよね(笑)だから振り返ると「営業」が好きで得意だったので、不動産という商品の特徴や楽しさが後で付いてきた感じですね。








