ご質問ありがとうございます。全日大阪 会員の中村が質問に回答いたします。「1件目の成約をどう獲得したか」ですね。結論から言うと、私の場合は「紹介」でした。ただ、その紹介が来るまでと、紹介をいただいてからの動き方にお伝えできることがあると思うので、私の体験談をお話ししますね。
私は、サラリーマン時代の副業で購入した収益不動産を3棟保有した状態で独立したので、いわゆる大家業・家賃収入で法人もなんとかなりそうだと思っていたんです。でも実際は、修繕、設備メンテナンス、融資の返済、管理料、トラブル処理など大変でした。
それでも、はじめの5年くらいは不動産業にあまり力を入れていませんでした。自宅兼事務所でしたし、路面店でもない、そもそも不動産業で働いた経験もありませんでしたから、お客様も当然来ないんですよ。暇でした(笑)暇だから経験も積めない。今思えば、そういう状態でしたね。
変わるキッカケはいくつかありました。1つは、全日から「全日の活動を手伝いませんか?」というFAXが来たことです。私は前職が企業勤務の保健師で、総務部に勤務していたので、会社の福利厚生でイベント企画などの企画仕事をやっていて好きだったんですよ。だから参加しようと思って。
参加したのが、全日が実施している不動産に関する無料相談会です。相談は2人1組で行うので、私の横にいる経営者の先輩が、相談者の方にアドバイスする内容を横で私も一生懸命聞きまして、これがすごく勉強になりました。思わぬ収穫でした。

もう1つは、コロナです。私は、コロナ前に京都で民泊・ゲストハウスの事業を始めていて、最初はどんどんお客様が来ていたんです。ところが翌年、コロナ禍でお客様がゼロになりました。でも借入の返済はしないといけない。他の収入の柱を探さないといけないという必要性に迫られたんです。そこで「私は不動産業者だった」「不動産業やらなきゃ」と思い直しまして(笑)そこから力を入れ始めました。
そんな時、自治会のお手伝いをしていたら「中村さん、不動産屋だよね?自分の教え子が独立するので紹介させて」と声をかけられたんです。紹介された方が、建築設計デザインの会社を立ち上げる方で、この方が仕事を振ってくれるようになりました。
最初の仕事は、独立する美容師さんの店舗探しでした。「独立するので梅田で店舗を探してほしい」という依頼です。それはもう、ガムシャラにやりましたね。レインズだけじゃなくて、梅田を自転車で走り回って、看板を見て電話をかけたり、中を見せてもらったり、とにかくやりました。
電話も、空きを確認するだけじゃなくて「この物件はダメだけど、こういうお客様がいるから他の物件はないですか、退去が近い物件はないですか」みたいな電話をしていたら、本当に1店舗よい物件が見つかって、契約に至ることができたんです。25〜26坪、家賃70万円くらいの契約でした。これが私の1件目です。
ありがたいことに、これで終わりませんでした。1年くらいで、その美容師さんが2店舗目を出すことになって、また私に頼んでくれたんです。2店舗目も契約できました。3店舗目は、その美容室のオーナーさんから「この物件、空いてるんじゃないか」と連絡が来て確認したところ決まりました。今では、従業員さんの自宅の仲介も紹介してもらえたりして、私の仕事は紹介だけで成り立っています。

そのオーナーさんと2人で1店舗目の物件の近くを歩いて通りかかった時に「この物件に出会えたのは奇跡です」と言われたんです。私も「私にとっては、◯◯様と出会えたことが奇跡です」と言いました。経緯を見てもらえたら、本当にそうなんですよね。
質問者の方にお伝えしたいのは、私の1件目は「紹介」でした。でも、ただ待っていたら降ってきたわけではない、ということです。全日の活動や自治会のお手伝いに顔を出していたから「中村さん、不動産屋だよね?」と思い出してもらえたし、いただいた依頼に対して自転車で走り回るくらい一生懸命やりましたから、2店舗目、3店舗目、そして次の紹介につながりました。
知識と経験がない分、一生懸命やるというのを見てもらえたのかなと思っています。ご質問いただいた方がどういった方か詳しくは分かりませんが、もし私と似たような方だったとしたら、開業したての頃は、知識も経験も実績もなくて当たり前です。だからこそ、目の前の1件をガムシャラにやってみてください。その姿を、意外と周りの人は見てくれていますよ。








